[先輩社員紹介] はたらく現場

Vol.08 【Special】機体に、期待を、詰め込んで―。

“元設計士”の、本領発揮。

アルミサッシの商品開発や営業などを経て、もともと興味のあった自動車・航空機の開発に携わりたいと思い、転職を決意。中央図研は業務に必要な専門知識や技術の専門教育に力を入れていたことが魅力的であり、一からものづくりを学びたいと考え、入社に至りました。

入社以降、バスや乗用車の内装設計、新型旅客機の主翼・胴体の構造設計を経て、現在は大手航空機メーカーにて新規開発機のマニュアルの開発と作成に携わっています。「マニュアル」というと家電や自動車の操作マニュアルなどに馴染みがあるかと思いますが、それらのマニュアルは分厚いものでも数百ページであるのに対し、航空機では紙にすると多いものでは10万ページにものぼります。中でも私の担当は、「パーツカタログ」や「メンテナンスマニュアル」の検証。具体的には、設計担当や製造部門と連携しながら、図面を基に“部品の交換はできるか?”“部品の取り外し順序は適正か?”などを検証しています。加えて、“元設計”という経歴を活かし、設計用CADを使用した整備用の治具の検討や寸法の調査、そしてマニュアルに使用するイラストのイメージ図作成なども担当しています。

マニュアルの作成には、記載するモノの本質を理解することが必要不可欠。しかし、図面をいくらながめても、描いてあること以外は分かりません。部品の形や組み合わせを決めるには、図面だけでは分からない背景があるのです。それは、強度的な問題であったり、コスト・重量低減の工夫であったり。設計を経験してきたからこそ、そのような背景を予測できるだけの知識が身に付きました。
元設計として、設計部隊とも対等に協議できることが、自分の最大の強みだと自負しています。良い意味で異色な存在として、マニュアル分野で“Naoyukiカラー”を強く打ち出していきたいと狙っています(笑)。

一番の原動力は、仕事でもなく、ビールでもなく・・・!?

今後の目標は、月並みですが、頼られ、信頼される人材になること。どんな業務を依頼されてもやりきれるだけの実力を身につけたい。そして、お客様から『必要だ』と言っていただけるようになりたいです。今のレベルでは、まだまだ到底足りません。航空機の基礎知識が必然的に身につくこの環境は、私の知的好奇心を満足させるには十分以上の環境と言えます。この環境下で自分の得意分野を伸ばし、足りない分野は勉強して、自己満足ではない本当の価値に昇華できるよう、コツコツと頑張りたいと思います。

最後に・・・初飛行を控えて、小学校1年生の娘が『お父さんの飛行機、いつ飛ぶの?』と楽しみに待っていてくれていることが、実は今の一番のやる気につながっています(笑)。

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